1996/10/30 関東平野の霧

「天気」 (1998/5) に「インターネットによる霧情報収集の試み」が 掲載されました。詳しくは First Author の山本さんへ
気象研究所山本さんの研究報告(気象学会大会で発表)
1996年10月29日から31日にかけて
関東地方に発生した霧(2)

(97春の大会で発表)
1996年10月29日から31日にかけて
関東地方に発生した霧(速報)

1996年 10 月 30 日の朝、千葉県から茨城県にかけて霧が観測された そうです。(という私は高知なので自分で観測したのでなく、メーリング リストで知ったわけですが)ひまわりの可視画像によると 北は福島県あたりまで霧が覆っているように見えますが、 本当に霧が発生していたのでしょうか?

画像の見方
気象衛星ひまわり(GMS-5)は可視と赤外での画像を観測しています。 可視画像では明るいものが白く見えますが、赤外画像では温度の低いものを 白く表現しています。一般に雲などの高度が高ければ温度が低くなります ので、高いところにある雲は白く見えるということになります。 地上に発生する霧の場合は、可視光で白く見えますが高度は高くないので、 可視画像で白く見えて赤外画像で白くないところは霧である可能性が 高いということになります。

1996年10月30日朝6:40頃(可視画像と赤外画像、範囲は 34-37N 139-142E)
1996年10月30日朝7:40頃(可視画像と赤外画像、範囲は 34-37N 139-142E)
(東京大学生産技術研究所 受信の GMS-5 S-VISSR 画像より作成)

もっと大きな範囲の画像( 可視赤外) (NASA - 地球流体電脳倶楽部 より拝借)


続いて、1996年 10 月 31 日の朝も、千葉県から茨城県にかけて霧が観測された そうです。

1996年10月31日朝6:40頃(可視画像と赤外画像、範囲は 34-38N 138-142E)
1996年10月31日朝7:40頃(可視画像と赤外画像、範囲は 34-38N 138-142E)
(東京大学生産技術研究所 受信の GMS-5 S-VISSR 画像より作成)

もっと大きな範囲の画像( 可視赤外) (NASA - 地球流体電脳倶楽部 より拝借)


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